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【書評】大井玄「人間の往生」

個人的には頓死が一番理想的な死に方、と思っていた。 概要  看取りの医師・大井玄が、自らの知見、経験をもとに医学、哲学の観点から人間の理想的な逝き方について考察する。  考察対象は往生の仕方だけでなく、認知症、がん告知、在宅看取り、心霊現象...
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【書評】北川智子「ハーバード白熱日本史教室」

ハーバードという名前にまんまとかかった。 概要  歴史学者・北川智子が自身の歴史観とハーバード大学での講義体験についてつづった半生史。  学生時代に受講したハーバード大学の日本史の講義に歯がゆさを覚えた著者が、その歯がゆさの正体を突き止め、...
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【書評】阿川弘之「大人の見識」

最初は著者のこと良く知らなかった。 概要  作家・阿川弘之が、大人が有すべき見識について自身の見聞や体験に則しながらつづった懐古談。  著者が主に扱った近代史における日本海軍、英国を主題材とし、最後には孔子の見識にも触れつつ「大人の見識」に...
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【書評】菊地正憲「速記者たちの国会秘録」

やっぱ歴史は面白い。 概要  ジャーナリスト・菊地正憲が送る、国会速記者の証言録。  「速記者」とは、国会の議論の場で発した議員たちの発言を逐次記録する公務員である。  衆議院、参議院、各委員会で、議員たちに最も近い場所から彼らの発言を記録...
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【書評】美達大和「死刑絶対肯定論」

十数年ぶりに読み返した。 概要  現役の無期懲役囚:美達大和による死刑制度評論。  長刑期の囚人が集う「LB級刑務所」にて、いわゆる極悪犯罪者と呼ばれる者たちと寝食を共にしている筆者が、長期懲役囚の生態を包み隠さず暴き出す。  その上で、死...
電子回路

【書評】渡波郁「CPUの創りかた」

このレベルの本を求めてたんよ。 概要  中学生レベルの知識のみでCPUの仕組み、動作、その創りかたを解説するCPU入門書。  内容とアンマッチな表紙が印象的だが、本文も驚くほどノリが軽い。  刊行が2003年と古く、扱うCPUも最小限のスペ...
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【書評】読売新聞文化部「唱歌・童謡ものがたり」「愛唱歌ものがたり」

やっぱ歴史は面白い。 概要  読売新聞の日曜版に掲載された連載記事「うた物語」及び「名曲を訪ねて」をまとめ、文庫本化したもの。  上記連載は現代に渡って歌い継がれてきた童謡、唱歌、愛唱歌が誕生した背景、作詞者、作曲者の半生などを紹介すること...
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【書評】南直哉「恐山:死者のいる場所」

一回は行ってみたい。 概要  恐山菩提寺院代・南直哉による思考反芻録。  恐山に身を置いてから南院代が問い続けてきた「恐山にあるモノの正体は何か?」「死者とはどういう存在なのか?」という問題。  のべ7年に渡って問い続けた結果をまとめたもの...
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【書評】橋爪大三郎「4行でわかる世界の文明」

今まで読んだ社会情勢解説本の中でピカイチかもしれない。 概要  社会学者・橋爪大三郎氏が送る、国際社会情勢の解説書。  今の現代国際社会を4つの大きな文化圏とそれ以外に分類し、4つの文化圏それぞれの人々の行動様式をモデル化し、歴史を辿りなが...
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【書評】菅野仁「友だち幻想」

長女が人間関係に困ったときに薦めたい本。 概要  社会学者・菅野仁氏が送る、現代における人間関係構築の指南書。  現代に生きながら昭和の価値観に固執する大人の犠牲になっている少年、少女たちに、現代における人間関係の最適な考え方をシンプルな文...