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【書評】マーク・トウェイン「人間とは何か」

概要  アメリカの小説家であるマーク・トゥエインによる、人間観に焦点を当てた対話形式評論。  「人間とは自立性を持たない機械と同じだ」と論ずる老人に、一人の青年が反論する形で議論が進行していく。  彼が著した代表作に「トム・ソーヤーの冒険」...
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【書評】ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)「怪談」

時期的に少し遅いかもしれないが、怪談の定番作を読んでみた。 概要  ギリシャに生まれ、後に日本に帰化した民俗学者・ラフカディオ・ハーン、別名小泉八雲が、日本の古典や現地取材に基づいて執筆した怪談短編集。  「耳なし芳一」や「雪女」など、ハー...
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【書評】ショウペンハウエル「読書について」

概要  19世紀のドイツの哲学者・アルトゥール・ショーペンハウアー(ショウペンハウエル)による、出版物への人間の姿勢に対する諫言集。  古典名著の一つで、複数の出版社から日本語訳が出ている。 今回読んだのは下の岩波文庫版で、表題の他に2編が...
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【書評】貝原益軒「養生訓」

前々から読みたいと思っていた本。 概要  江戸時代の儒学者・貝原益軒が、自身の経験をもとに人間の一生における健康管理法をまとめた教訓書。  益軒が執筆したのが1712年だが、そこから300年後の現代においても現代語訳された形で刊行され続けて...
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【小説】芥川龍之介「杜子春」

前回 に引き続き、芥川龍之介。  「杜子春」は小学校の時に教頭先生に薦められた記憶があるが、当時は気後れして読まなかった。 実に15年越しである(長すぎだ)。 以下、ネタバレ注意。 杜子春  唐の都・洛陽の西門に、杜子春という若い男が立って...
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【小説】芥川龍之介「トロッコ」

前回 に引き続き、芥川龍之介。  今回は「トロッコ」。 以下、ネタバレ注意。 トロッコ  8歳になる良平は、鉄道工事現場に行ってはトロッコを眺め、自分もトロッコを動かしたり、乗ったりしてみたいと思っていた。    ある日、良平は弟とその友達...
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【小説】芥川龍之介「羅生門」「鼻」

最初に書く小説の記事が芥川龍之介になるとは、ついこの間まで思いもしなかった。  GWで暇を持て余し、Kindle Unlimitedで無料だった芥川龍之介の小説をいくつか読んでみたら思いのほかハマったのが原因だ。  というわけで、完全なるネ...
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【書評】ジョン・グレイ「ベスト・パートナーになるために」

概要 私見  内容的には、前に紹介した「察しない男 説明しない女」とかぶる部分が多々ある。  しかし、本書は上のように男女間の違いを羅列する書き方ではなく、男女間の違いを生み出す「根本的な違い」の説明に注力している。  そして、それによって...
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【書評】五百田達成「察しない男 説明しない女」

概要  だが、多くの男女間で成立する話ではあるため、本書の内容をベースにして後は自分で必要な部分を順次補っていけばよいだろう(というか、それがそもそものハウツー本の正しい使い方だろうし)。 私見  私自身の性質だと思っていたこと。 そのほと...
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【書評】橘玲「臆病者のための億万長者入門」④

前回 の続き。 第5章  第5章は、大多数の人が悩むであろうマイホーム購入の話。  この章の肝は以下の2つに尽きる。  ①今はマイホームより賃貸の方がローリスク。  ②不動産市場はインサイダーマーケットで、素人が手を出すものじゃない。  ①...