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【書評】川島幸希「国語教科書の闇」

どれも懐かしいなあ。 概要  文学研究者・川島幸希が送る日本の国語教科書が抱える問題の解説本。  「羅生門」「こころ」「舞姫」など、国語教科書の「定番小説」が誕生した経緯を主に教科書会社、国語教諭、研究者の三つの視点から紐解く。  またその...
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【書評】伊藤洋一「情報の強者」

情報媒体との向き合い方を再認識。 概要  ジャーナリスト・伊藤洋一が送る「情報」の扱い方の指南書。  現代において様々な形で発信される情報をいかにピックアップし、読み解き、自分の糧とするかを自身の経験をもとに伝授する。  また、自らが情報を...
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【書評】小宮信夫「犯罪は予測できる」

日本は犯罪が起きやすい建造物に溢れている。 概要  社会学者・小宮信夫が綴る防犯の入門書。  前半では、犯罪の予測理論として知られる犯罪機会論の観点から、日本国内で当たり前とされてきた防犯対策の問題点を露わにし、改善案を提示する。  後半で...
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【書評】野矢茂樹「大人のための国語ゼミ」

自分はまだまだだった。 概要  哲学者・野矢茂樹が送る、大人のための国語の教科書。  読者として社会人を想定し、主張を伴った文章の読み方、書き方、議論の仕方といった実学に依った授業を展開する。  必要に応じて例題も散りばめられており、読者の...
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【書評】海部俊樹「政治とカネ-海部俊樹回顧録-」

タイトルと著者に釣られた。 概要  第76、77代内閣総理大臣・海部俊樹の回顧録。  航空兵に志願した少年時代から始まり、代議士時代、閣僚時代、首相時代、野党時代と自身の足跡を辿る。  自身の政治生活を振り返る中で、カネと権力、人間関係が複...
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【書評】辻芳樹「和食の知られざる世界」

初めましてのジャンルだけど面白かった。 概要  辻調理専門学校校長・辻芳樹が、世界から見た和食の実際と目指すべき未来について著した解説書。  著者の体験談を交えながら、世界における和食のイメージ、捉えられ方の変遷を辿る。  また、著者が推し...
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【書評】冨澤暉「軍事のリアル」

先にこっちを読むべきだったな。 概要  元自衛官・冨澤暉による自衛隊及び世界の軍事に関する一般向け解説書。  集団的自衛権、自衛隊のPKO参加、北朝鮮ミサイル問題、日本の核武装の是非、徴兵制の可能性など一般の人々が関心を寄せるテーマをしっか...
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【書評】ロバート・D・エルドリッチ「オキナワ論 -在沖縄海兵隊元幹部の告白-」

沖縄問題の根底にあるもの。 概要  在沖縄海兵隊元幹部の政治学者・ロバート・D・エルドリッチによる、米軍基地をめぐる沖縄問題の解説書。  沖縄に本格的に携わるまでの著者の経歴を辿りながら、沖縄をめぐる日米の歴史、現在における沖縄、日本、アメ...
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【書評】馬淵澄夫「原発と政治のリアリズム」

あの日に起きた、あの事故の裏側。 概要  政治家・馬淵澄夫による、福島第一原発事故対応のドキュメンタリー。  原発事故発生後に、政府と東京電力(以下、東電)の合同組織の一員として緊急招集された著者が、政府側の人間として実際に目の当たりにした...
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【書評】上原善広「路地の教室-部落差別を考える-」

この手の本は意外にに初めて。 概要  フリーライター・上原善広が自身の経験をもとに執筆した、路地の初心者向け解説書。  路地(差別部落)とはそもそも何かという話からスタートし、(推測の割合が多いものの)路地の成り立ち、穢多と非人の違い、戦後...