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【書評】千正康裕「ブラック霞が関」

国会議員の必読書にすべきでは? 概要  元厚労省官僚・千正康裕が霞が関(中央省庁の労働体制)の実態を赤裸々に綴った上で、中央省庁の働き方の改善方針と国会運営の本来あるべき姿を説く提言書。  著者が厚労省に入省した2001年から退官した201...
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【書評】島田裕巳「仏像鑑賞入門」

前提知識が足りないとキツイ。 概要  宗教学者・島田裕巳による、仏像鑑賞の初心者向け指南書  日本の仏教における仏像の役割、造り方、歴史、著名な仏像の概説がまとまっている。  特に奈良の寺院、仏像に関しては鑑賞に適した推奨ルートが紹介されて...
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【書評】岩波文庫「論語」金谷治訳注

いきなりの古典。 概要  春秋時代の中国の思想家・孔子とその弟子たちの言行の記録であり、「四書五経」の代表格として親しまれてきた古典である。  日本でも古くから教養書として読まれてきたが、太平洋戦争後の教育課程では古典として扱われるようにな...
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【書評】島田裕巳「創価学会」

名前だけはよく知ってるやつ。 概要  宗教学者・島田裕巳による、日本有数の宗教団体・創価学会の解説書。  創価学会関連の書籍のほとんどが、基本的に礼賛か批判のいずれかに内容が偏る中で、本書はあくまで中立的な立場から創価学会とは何たるかを解説...
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【書評】島田裕巳「神社崩壊」

神社界の実情。 概要  宗教学者・島田裕巳が、自身の考察とともに日本の神社が作る組織とその内情を綴った解説書。  2017年末に発生した富岡八幡宮の宮司殺害事件を入口に、まずは神社界の懐事情や経済格差の実態を詳説している。  そして、日本神...
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【書評】原武史「知の訓練:日本にとって政治とは何か」

教養の講義受けておけば良かった。 概要  政治学者・原武史が明治学院大学で開講した「比較政治学」の講義録。  主に明治以降の日本の政治について、多様なキーワードとの関連性を深堀りしながら、その特質を明快に述べている。  大学1,2年生のレベ...
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【書評】名越健郎「ジョークで読む国際政治」

素地の重要さを実感。 概要  ジャーナリスト・名越健郎が送る、国際政治をネタとしたジョーク集。  著者がワシントンとモスクワでの海外駐在を経た後、自らが収集した各国の政治ジョークをもとに執筆した連載記事を再構成したもの。  当時の政治情勢が...
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【書評】久里健人「その病気、市販薬で治せます」

こういう本、欲しかった。 概要  薬剤師・久里健人が代表的な市販薬の特性、扱い方について解説した手引書。  いわゆる風邪薬の解説はもちろん、ダイエット用品や精力剤、発毛剤などデリケートな対象も扱う。  また、ドラッグストアと薬局の違い、薬品...
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【書評】藤原正彦「国家と教養」

経験と積み重ね。 概要  「国家の品格」の藤原正彦が教養との向き合い方を示した提言書。  古代ギリシャの時代から現代までの世界、および幕末から現代までの日本において教養、および教養人が歴史上どのような役割を果たしてきたかを解説している。  ...
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【書評】藤原正彦「国家の品格」

何気にすごく売れた新書をちゃんと読むのは初めて。 概要  数学者・藤原正彦の言わずとしれたベストセラー。  著者の経験に基づき、「日本」という国家が持つべき品格と、その品格を身につけるための条件について説く。  現代では正義とされている民主...