前回
に続き、今回は東京事変4thアルバム「スポーツ」より3曲を紹介する。
タイトル通り演奏が躍動感溢れ、ライブ映えする曲が多い。
生きる
4thアルバム「スポーツ」の1曲目。
曲の前半はバンド演奏がなく、林檎さんのボーカルとメンバーのコーラスだけで曲が進行する。
アルバム同様、本ツアーではトップバッターに起用され、その役割を見事に全うした。
曲の前半はコーラスに代わってオーケストラによる演奏が展開され、後半のライトアップとともにバンドメンバーの演奏が加わる。
ハイライトはアウトロ。
わっちの独奏、刃田綴色のドラムから浮雲のギター、そしてオーケストラとの演奏までの流れが神懸っている。
そしてアウトロの間、メンバーの演奏を背に微動だにせず前をじっと見据える林檎さんに画面越しでも圧倒される。
FOUL
4thアルバム「スポーツ」の5曲目。
演奏時間は2分30秒と短く、最初はいかにもアルバム曲といった印象を持った。
前曲「OSCA」から間髪入れず開始される本演奏では、室内ライブのためか一音一音が響き、音の密度が高くなっている。
しかしかと言って不快感はなく、主張が激しい各楽器の演奏がうまくブレンドされ、その中を「勇壮に闊歩する」林檎さんの歌声が良いアクセントになっている。
閃光少女
4thアルバム「スポーツ」12曲目。
3rdアルバム「娯楽」の公表時にはすでに存在しており、「live tour 2007 Spa & Treatment」にて初披露された。
実を言うと、この曲は私が中学生くらいに初めて聴いた東京事変の曲であり、東京事変の存在を知るきっかけになった曲である。
だが当時はあまり好きになれず、その後も聴き返すということはしなかった。
浮雲のアコースティックギターと林檎さんの歌唱でスタートするのだが、このアコギがいい塩梅で会場に響ていて心地良い。
そしてそのまま視聴し続けている中で歌詞のコンセプトに気づき、気が付くと虜になっていた。
ハイライトはアウトロの終盤、浮雲のアコギによる締めの部分。
一番ミスをしてはいけない部分を当たり前のように弾きこなす浮雲に感嘆するとともに、ある種の怖さも感じる。
終わりに
私自身、一度は生で聴いてみたい曲もあるが、惚れ込んだタイミングが少し遅かったことが悔やまれるこの頃である。
END
※追記
5thアルバム「大発見」編を執筆。
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