【見聞録】国立国会図書館に行ってきた。

見聞録

 先日、日本国内で自分には最も縁遠い場所だと思っていた永田町に用事ができた。

 そこでせっかくだから、前々から一度は行ってみたいと思っていた「国立国会図書館」に行ってきた。

広告

国立国会図書館とは?

 まずは、そもそも国立国会図書館って何よという話から。

 

 おそらく一度は名前を聞いたことがあるであろう、日本一の蔵書数を誇る図書館であることは言うまでもない。

 その国会図書館は、主に3つの役割を担っている。

① 国会活動の補佐
② 資料・情報の収集・保存
③ 情報資源の利用提供

 

 ①の「国会活動の補佐」はその名の通り、国会図書館のみに与えられた役割だ。
 国会議員から依頼を受けた調査の実施、調査環境の構築、論文執筆などを実施する。

 

 ②と③は他の図書館と同様、出版物(本など)を所蔵し、市民がそれを利用できる環境を構築することである。

 しかし、②に関しては国会図書館は「納本制度」という、他の図書館と異質な面を持つ。
 「納本制度」とは、「日本国内で発行されたすべての出版物を、国会図書館へ納入することを出版者に義務付ける制度」であり、国会図書館法という法律によって定められた制度だ。

 早い話、出版した本は何であれ、国会図書館に納めないと法律違反になってしまうわけだ。

 そして、資料の保存を大きな役割とする国会図書館は個人への資料の館外貸出を一切実施していない。
 ただし一部の資料に関しては、国会図書館が「他の図書館へ」貸し出すサービス(図書館間貸出サービス)が存在し、その貸し出された図書館内での利用が可能である。

 

 そんな日本で唯一の「納本図書館」である国立国会図書館は、累計数千万点の資料が保存されている日本一の図書館なのだ。

 存在は以前から知っていたし、一度は中を見てみたいと思っていたが、永田町に来る用事なんてまずないから行く機会なんてないだろうと思っていた。

 それがたまたま永田町に用事ができたので、せっかくだから立ち寄ろうと思い至り、到着時刻を早めて足を向けたわけだ。

到着まで

 Google Mapを頼りに道を進んでいくと、ビルほどの高さではないが四方に広い建物が目に入る。

 建物の傍にある案内板に目をやると「国立国会図書館」の文字。

 なるほどと思って建物を良く見ると、窓の奥に本棚が見える。

ここで間違いないな。
さて入口は…

と思って案内板をよくよく見てみた。

 まさかの反対側。

 まじかーと思いつつ、まあ歩数稼ぎにはなるからいいかとも思いつつ、素直に案内板に従って建物の反対側へ移動。

 

 敷地内に入り、ようやく建物の正面に出た。

 これが本館

 

 で、これが新館

 てか、建物が2つあることをここで初めて知った。

 さて、それならまずは本館から見てみようかと本館の入口に向かうと、ある立て看板に目が行った。

 

 「初めてご利用される方は、新館にて利用者登録を行ってください。」

 

 はいはいそうですか、ということで足を新館に向けた。

利用者登録

 ということで、まずは新館で利用者登録をした。
 流れは下記の通り。

  1. 利用者登録申込書に必要事項を記入する。
  2. 申込書を本人確認書類(免許証など)を添えて、受付に提出する(本人確認書類は住所等の確認が済んだらその場で返却される)。
  3. 利用案内と注意事項が書かれたパンフレットと番号札を渡されるので、番号が呼ばれるまで待機。
  4. 番号が呼ばれたら受付に向かい、登録証とパスワード票、登録利用者カードを貰う。

 だがこの利用者登録は、館内の書庫内資料を利用する場合に必要であり、開架資料を閲覧したり中を見学する分には「当日利用カード」の発行で事足りる。

 私自身も目的は見学だから「当日利用カード」で十分だったのだが、上記の内容をカード発行を待っている間にパンフレットを読んで初めて知った。

 だが、申し込んでしまったものは仕方ないので、そのまま発行してもらった。
 ちなみに、有効期限は3年とのこと(3年以内にもう一度来るとは思えないな…)。

 

 カードを発行してもらったら、手荷物を100円のコインロッカーに預ける。

 基本、撮影機能やコピー機能を持つ機器、中身が見えないカバンは持ち込みできない。
 だが携帯、スマホ、パソコンは例外で持ち込みは可能なようだ。

 今回は見学が目的で、そこまで時間もなかったので、貴重品以外は全部コインロッカーに預けた。
 ちなみに、筆記用具やノート等を持ち込む際は、備え付けの透明袋を使うことができる。

 

 荷物をコインロッカーに預け、カードを入館ゲートにかざして、いざ内部へ。

館内

 新館の入館ゲートから入ったがまずは本館へ。
 新館と本館は内部でつながっている。

 

 大きな受付カウンター、数十台のパソコン、机、そして人。

 この国会図書館は開架書庫ではなく閉架書庫、すなわち利用者が自由に立ち入ることができない書庫がメインであり、利用者は利用したい資料を受付カウンターから取り寄せてもらう。

 なので、基本人が立ち入れる場所は机と椅子が多く並ぶ閲覧室がほとんど。
 休日だったからか、閲覧室はかなりの人で埋まっていた。

 

 閲覧室の外、回廊スペースにも長椅子があり、そこで本を読む人もいる。
 驚いたのが、普通にそこで飲食をしている人がいたこと。

そこ、食っていいのか?
てかそもそも食いものって持ち込めるのか?

と思ったが、どうやら本館の6階に食堂と売店があり、飲食も回廊部分ではOKらしい。
 (今回は6階には行っていないからどんな感じかはわからない。)

 

 本館の他の階は利用許可申請が必要なものがほとんどだったため、新館に戻る。

 新館最上階の4階が「新聞資料室」が面白そうだったため行ってみることに。
 開架書庫には全国紙から地方紙まで、縮小版の新聞が製本された状態で収納されていた。

 何より驚いたのが、普通の図書館と同じように並べられている机の上に、普通にマイクロリーダーが置かれていることだ。

こういうのって、専用の部屋とかで使うもんなんじゃないの?

と思ったが、「新聞資料室」そのものがその専用の部屋ということなのだろう。

 

 もう少し中を見て回りたかったが、時間が迫ってきたため今回はここで断念し、図書館を後にした。

広告

終わりに

 今回は見学が目的だったが、次来る機会があったら(果たしていつになるかはわからないけど)国会図書館でしか調べられないような調査ネタを持っていきたい。

 てか、この国会図書館を使いこなせるようになったら、かなり強力な武器になるのは間違いない。

 そのためには永田町近辺に居を構える必要があるが…現実的ではないな。

 

 END

広告

コメント

タイトルとURLをコピーしました