【思考録】4-3:育児の質の決定要素から「運」をなくせ。

思考録

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の続き。

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「運」の比率を下げろ

 色々な意味で時代が変わり、「運」を味方につけなければ、充実した育児環境の構築がままならなくなった現代。

 この、育児環境構築の不可欠要素としての「運」の比率を引き下げない限り、少子化は進む一方だと思う。

 そもそも少子化以前に、育児の質が「運」によって左右されることはあってはならない。

 子どもが自分の生活の質をコントロールする術を持たないにも関わらず、その質が運によって大きく変わるのはおかしくはないだろうか?

 その質次第で、どんな大人に成長するかほぼ決まってしまうのだ。

 もし政府が本気で「少子化を止めなければならない」と思っているのなら、今では「運」がないと整えるのが難しい環境のサポートに重点的に注力するべきだろう。

 

 だが実際は、私から見ると小手先の支援策に終始し、本気で少子化を解決しようとしているようには思えない。

 「少子化対策に取り組みます」と言っておけば聞こえはいいから言うだけ言っておいて、実際にそれっぽいことを政策として打ち出しておけば支持は離れないだろうという魂胆があるような気がしてならない。

 「与えられた場所で花を咲かせなさい」「環境を変える前に自分を変えろ」なんていう言葉が広まったのも、本来であれば支援が必要な人たちに自発的に動いてもらって、弱者のためのサポートに割く労力を極力減らしたいという思惑があったのではないかと考えてしまう。

 そもそも、その与えられた場所の養分が不足していたり、ましてや、水生植物が陸の上では根付かないように、場所そのものがお門違いだったら元も子もない。

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終わりに

 理想は、Aさんの育児環境が「恵まれた環境」ではなく、子どもを持つお母さん誰もが享受できる「スタンダードな環境」になっていくこと。

 もしこれが実現すれば、子どもを作ることへのハードルは格段に下がるし、子どもの成長阻害も減るのではないかと思う。

 

 だが無論、実現したら子どもを作らなきゃならないなどと言う気はない。

 子どもを作るか作らないかは自分とパートナーが決めることであって、作りたくないのであればそれで構わない。

 私が自ら音頭を取って、少子化対策に取り組む気はない。

 いずれ、人間に限らず生物はいずれ絶滅するものであり、それがいつになるのかというだけの話だ。

 

 とある教授は「100万年後に人間は絶滅している」という見解を示していたが、今になって思うとずいぶん先のように感じる。

 正直、次の1000年がもつのかも怪しい気がするが、果たして。

 

 END

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