【Mr.Children】HERO

Mr.Children
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親から子へのラブソング

 殿堂入り3曲目。
 「抱きしめたい」「しるし」「365日」等の数ある名バラードをおさえて、私の中での、 Mr.Children最上級のラブソング 。

 この曲と同じ題を冠する曲はいくつもある。
 しかし私が知る限り、それらの曲は子供たちの憧れとなるような「カッコいいヒーロー」を歌ったものだ。

 この曲は違う。
 この曲の主人公は、「カッコいいヒーロー」にはなれないと自覚している。
 でも、カッコ悪くても、憧れになれなくても、ヒーローになりたいと切望しているのだ。
 我が子を心から愛する親として。

 私もこの曲を最初に聴いたときは、Mr.Childrenの数あるラブソングの一つとしか捉えていなかった。
 しかし「親から子へ向けたラブソング」というこの曲のコンセプトを初めて知ったとき、この曲への見方が180度変わったのだ。

 以来、桜井さんが全霊をかけて、それでいて語りかけるようなライブパフォーマンスを見せる度に、胸に熱いものがこみ上げてくる。

ライブでの「HERO」

 紹介したいパフォーマンスは3つある。

 まずは2002年の「wonderful world on DEC 21」
 シングル発売後初披露となった本ライブでは大トリをつとめた。
 前曲「It’s a wonederful world」の披露後、桜井さんがお別れの挨拶をする。
 「これで終わりか…」と思わせたところへ突然響き渡るピアノの音。
 そしてイントロへ…
 アンコールのラストパフォーマンスとしては現時点で「SENSE in the field」に次いで好きなパフォーマンスだ。

 次は、個人的ベストテイクになっている2004年の「Tour 2004 シフクノオト」
 前曲「天頂バス」からの流れが絶妙。
 キーボードの音が前面に出ず、ギターがメロディの主役になっているサウンド。
 そして「天頂バス」で息を切らしながらも、気持ちを込めて歌い上げる桜井さんのパフォーマンスは胸に迫りくるものがある。
 もちろんこのツアーの後も「HERO」は何度か演奏されているが、小林さんのピアノが1オクターブ高くて主張が激しく、バンドサウンドが殺されていてあまり好きになれない。

 そして3つ目は、上の動画でも紹介している2013年の「[(an imitation) blood orange] Tour」
 前曲に「天頂バス」を据えており、まさに 「Tour 2004 シフクノオト」の再来だった。
 「天頂バス」は原曲に忠実ながら盛り上がるパフォーマンス。
 その「天頂バス」が終わると、スクリーンに様々な言葉が羅列されていく。
 最後に強調して表示されたのが「HEROに・・・」の文字。
 そして「HERO」のイントロへ。
 2曲間のつなぎ方としては、このライブの中ではこの流れが一番好きだ。

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収録情報

 アルバム
 ・シフクノオト
 ・Mr.Children 2001-2005 <micro>
 ・Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving25

 ライブビデオ 
 ・wonederful world on DEC 21
 ・Mr.Children Tour 2004 シフクノオト
 ・Mr.Children “HOME” TOUR 2007 -in the field-
 ・Mr.Children TOUR 2011 “SENSE”
 ・Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
 ・Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour

 

 END

 

 ※追記
 殿堂入り4曲目「エソラ」執筆。

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