親から子へのラブソング
殿堂入り3曲目。
「抱きしめたい」「しるし」「365日」等の数ある名バラードをおさえて、私の中での、 Mr.Children最上級のラブソング 。
この曲と同じ題を冠する曲はいくつもある。
しかし私が知る限り、それらの曲は子供たちの憧れとなるような「カッコいいヒーロー」を歌ったものだ。
この曲は違う。
この曲の主人公は、「カッコいいヒーロー」にはなれないと自覚している。
でも、カッコ悪くても、憧れになれなくても、ヒーローになりたいと切望しているのだ。
我が子を心から愛する親として。
私もこの曲を最初に聴いたときは、Mr.Childrenの数あるラブソングの一つとしか捉えていなかった。
しかし「親から子へ向けたラブソング」というこの曲のコンセプトを初めて知ったとき、この曲への見方が180度変わったのだ。
以来、桜井さんが全霊をかけて、それでいて語りかけるようなライブパフォーマンスを見せる度に、胸に熱いものがこみ上げてくる。
ライブでの「HERO」
紹介したいパフォーマンスは3つある。
シングル発売後初披露となった本ライブでは大トリをつとめた。
前曲「It’s a wonederful world」の披露後、桜井さんがお別れの挨拶をする。
「これで終わりか…」と思わせたところへ突然響き渡るピアノの音。
そしてイントロへ…
アンコールのラストパフォーマンスとしては現時点で「SENSE in the field」に次いで好きなパフォーマンスだ。
前曲「天頂バス」からの流れが絶妙。
キーボードの音が前面に出ず、ギターがメロディの主役になっているサウンド。
そして「天頂バス」で息を切らしながらも、気持ちを込めて歌い上げる桜井さんのパフォーマンスは胸に迫りくるものがある。
もちろんこのツアーの後も「HERO」は何度か演奏されているが、小林さんのピアノが1オクターブ高くて主張が激しく、バンドサウンドが殺されていてあまり好きになれない。
前曲に「天頂バス」を据えており、まさに 「Tour 2004 シフクノオト」の再来だった。
「天頂バス」は原曲に忠実ながら盛り上がるパフォーマンス。
その「天頂バス」が終わると、スクリーンに様々な言葉が羅列されていく。
最後に強調して表示されたのが「HEROに・・・」の文字。
そして「HERO」のイントロへ。
2曲間のつなぎ方としては、このライブの中ではこの流れが一番好きだ。
収録情報
アルバム
・シフクノオト
・Mr.Children 2001-2005 <micro>
・Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving25
ライブビデオ
・wonederful world on DEC 21
・Mr.Children Tour 2004 シフクノオト
・Mr.Children “HOME” TOUR 2007 -in the field-
・Mr.Children TOUR 2011 “SENSE”
・Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
・Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour
END
※追記
殿堂入り4曲目「エソラ」執筆。
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