ただ「楽しい」だけじゃない。ただ「明るい」だけじゃない。
殿堂入り4曲目。
私の中での、 Mr.Children最上級のポップソング 。
Mステで最初に聴いたときに「箒星以上にPOPで楽しい曲だな」と好感触を持ち、アルバム「SUPERMARKET FANTASY」を聴く中で自然に歌詞やメロディを覚えていった。
そんな中、この曲の好感度が特に上がったのはライブ映像を見たとき。
心を躍らせる長いイントロ、会場を彩るカラフルな照明、そして桜井さんと観客の皆さんの弾けるような笑顔…
その後も、「fanfare」や「Marshmallow day」とさらにPOPな曲が発表されたが、ライブDVDではこの曲だけを、何度も何度もループして鑑賞した。
この2曲とこの曲の違いは何なのか?
あるときふと思い、考え、そしてあることに気付いた。
「fanfare」と「Marshmallow day」は楽しいことは楽しいが、それだけなのだ。
ただ楽しく、ただ明るく、ただPOPな曲なのだ。
この曲は違う。
ただ楽しいのではない。
ただ明るいのではない。
明るく楽しくありながら、心の中に抵抗なく沁み込む「優しさ」がある。
そしてその優しさが、「楽しい」よりもさらに上の感情、「幸福」を心にもたらしている。
私はそう感じた。
気が付くと、この曲を聴く度、この曲のライブ映像を観る度に、幸福感をもらって目頭が熱くなっている自分がいる。
「終わりなき旅」と並んで、私の心を洗ってくれる貴重な存在だ。
ライブでの「エソラ」
この曲に関してはかなり気に入っているパフォーマンスが複数あって、正直「決めきれない」というのが本音だ。
そういった中で、特に気に入っているパフォーマンスについて書く。
本曲が演奏される前に「fanfare」「箒星」「名もなき詩」と俗にいう”アゲ曲”を連発しており、観客のボルテージは最高潮だった。
この歓喜と快楽のメドレーのトリとして演奏されたのが本曲。
本ツアーのテーマとなっているアルバム「SUPERMARKET FANTASY」のリード曲の満を持しての登場はかなり圧巻。
前ツアーの「Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜」によってお馴染みとなったロングイントロが流れ出した瞬間の、真打ち登場感が半端なくカッコいい。
現時点での個人的ベストテイクだ。
前曲に、本ツアー のテーマアルバム「SENSE」のリード曲である「擬態」が披露されており、そこから間髪入れずに演奏が始まる。
イントロと共に色とりどりの照明が輝き出した瞬間、「擬態」以上にハイテンションになる観客。
ロングイントロでの桜井さんの煽りに対する観客の返しが凄まじく、ライブ会場に飛ばされたかのような感覚に陥る。
サビになれば桜井さんの声に負けないほどの音量の合唱が会場を支配する。
イントロとサビの部分は鑑賞するたびに胸が熱くなり、自然と涙腺が緩んでしまう。
またこの公演では雨が降っており、雨を歌うこの曲の世界観と非常にマッチしている。
最大のハイライトはCメロで田原さんとナカケーが花道にやってくるシーン。
このツアーでも花道は用意されていたが、「DOME TOUR 2009 〜SUPERMARKET FANTASY〜」のように、花道の先端に皆が集まって演奏することはなかった。
2人の初めての花道登場に、観客のボルテージはさらに上がり、一気にクライマックスへ。
本編最終曲ながら、演奏後は観客から本編最大の大歓声が上がり、まさに伝説のパフォーマンスとなった。
収録情報
アルバム
・SUPERMARKET FANTASY
・Mr.Children 2005-2010 <macro>
・Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving25
ライブビデオ
・Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜
・Mr.Children DOME TOUR 2009 〜SUPERMARKET FANTASY〜 IN TOKYO DOME
・Mr.Children TOUR 2011 “SENSE”
・Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
・MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012
・Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour
・Mr.Children REFLECTION{Live&Film}
・Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25
END
※追記
殿堂入り5曲目「fantasy」執筆。
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