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【微積分】多重積分④~問題演習①(逐次積分①)~

微積分

 前回

までで、多重積分をパターン別に紹介し、各パターンに応じた例題を解いてきた。

 今回からは、多重積分を逐次積分と変数変換が必要な多重積分の2つに大きくわけた上で問題演習を進めていく。

 必ずしもすべてを解く必要はなく、気になる問題があれば参照してもらえればよい。

 まずは逐次積分の問題演習からスタート。

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被積分関数が変数分離できる場合

問題

 積分領域を図示した上で、次の定積分を求めよ。

(1) aadxa2x2a2x2dy(a>0)

(2) 10dyy20dxxlog(1+y)

解説

(1)

 積分領域は右図のようになる。

 まずyでの積分がxに依存しているため、yでの積分から実行して

aadxa2x2a2x2dy=aadx[y]a2x2a2x2=2aadxa2x2

となる。

 続いてxで積分する。x=acosθとして置換積分すると、dxdθ=asinθ,0θπより

2aadxa2x2=20πasinθdθa2a2cos2θ=2a2π0dθsin2θ=2a2π0dθ12(1cos2θ)=a2[θ12sin2θ]π0=πa2

となる。

 

(2)

 積分領域は右図のようになる。

 まずxでの積分がyに依存しているため、xでの積分から実行して

10dyy20dxxlog(1+y)=10dylog(1+y)[12x2]y20=1210dyy4log(1+y)

となる。

 続いてyで積分する。まずf(y)=log(1+y),g(y)=y5/5として部分積分法を用いて

1210dyy4log(1+y)=12{[15y5log(1+y)]101510dyy51+y}

となる。ここで

10dyy51+y=10dy(1+y)5(5y4+10y3+10y2+5y+1)1+y=10dy{(1+y)45y(1+y3)+10y2(1+y)+11+y}=10dy{(1+y)45y(1y+y2)10y211+y}=10dy{(1+y)45y35y25y11+y}=[(1+y)5554y453y352y2log(1+y)]10=(325545352log2)15=4760log2

となるため、これを利用して

1210dyy4log(1+y)=12{[15y5log(1+y)]1015(4760log2)}=12(log2547300+log25)=log2547600

となる。

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被積分関数が変数分離できない場合

問題

 積分領域を図示した上で、次の定積分を求めよ。

(1) e2edye1dx1x{log(xy)}2

(2) 11/3dxxx2dyxx2+y2

解説

(1)

 積分領域は右図のようになる。

 まずxで積分する。

e2edye1dx1x{log(xy)}2=e2edy[13{log(xy)}3]e1=13e2edy[{log(ey)}3(logy)3]=13e2edy[{1+logy}3(logy)3]=e2edy{13+logy+(logy)2}

となる。

 続いてyで積分する。

e2edy{13+logy+(logy)2}=13e2edy+e2edylogy+e2edy(logy)2

 ここでI1=e2edylogy,I2=e2edy(logy)2として別々で計算する。まずI1については、f(y)=logy,g(y)=yとして部分積分法を用いて

I1=e2edylogy=[ylogy]e2ee2edy=e2loge2eloge(e2e)=2e2ee2+e=e2

となる。続いてI2については、f(y)=(logy)2,g(y)=yとして部分積分法を用いて

I2=e2edy(logy)2=[y(logy)2]e2ee2edyy2logyy=e2(loge2)2e(loge)22e2edylogy=4e2e2e2=2e2e

となる。よって求めたI1,I2を利用して

e2edy{13+logy+(logy)2}=13e2edy+I1+I2=e2e3+e2+2e2e=e2e+9e23e3=103e243e

となる。

 

(2)

 積分領域は右図のようになる。

 まずyでの積分がxに依存しているため、yでの積分から実行して

11/3dxxx2dyxx2+y2=11/3dxxx2dy1x1+(yx)2=11/3dx[tan1yx]xx2=11/3dx(π4tan1x)

となる。

 続いてxで積分する。第2項の積分はf(x)=tan1x,g(x)=xとして部分積分法を用いて

11/3dx(π4tan1x)=11/3dxπ4{[xtan1x]11/311/3dxx1+x2}=π4(113){π4π63[12log(1+x2)]11/3}=π63π43+12(log2log43)=π123+12(log22log2+log3)=12log32336π

となる。

 

 次回も、問題の出し方を少し変えて逐次積分の問題演習を進める。

 

 続きはこちら。

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