10月1日に告知があって、TOY’S STOREで即行予約し、指折り数えた2か月間。
ついに我が手元に「SOUNDTRACKS」が到着。
全曲が海外(ロンドンとロス)でレコーディングされた本作品。
「Against All GRAVITY」の福岡初日に参戦した日に「ロンドンへレコーディングに行く予定です」と桜井さんから聞いたのがついこの間のことのように感じる。
特典のクリアファイルはカッコよすぎて使うのが躊躇われるレベル。
(事実一度出してすぐビニル袋に戻した。)
手元に届いた日は聴かず、会社の帰り道を歩きながら10曲を堪能した。
以下、徒然なるままに各曲の感想を書き連ねていく。
収録曲感想
1.DANCING SHOES
歌い出しの歌詞を聴いて、即刻「SENSE」の「I」を連想したよ。
でも完全な黒ではなくてれっきとした応援歌。
2番の歌詞は明らかにMr.Children自身を歌ってるよな?
2.Brand new planet
「I」ときたら次は「擬態」だ。
桜井さんの言葉遊びのセンスが溢れている。
「可能星」とか、「欲しい」を「惑星(ほし)」とかけるとか思いつかないです…
この曲、YouTubeで先行公開されていて無論私も観たんだが、できれば最初は「DANCING SHOES」を聴いた流れで聴きたかったなと今思う。
初めて「SENSE」を聴いたときも「I」⇒「擬態」の流れで完全にこの2曲の虜にされたので、あの感覚をこのアルバムでもう一度味わいたかった…
3.turn over?
軽快なポップだけど歌詞は決して明るい感じではないなと最初に思って後で歌詞をしっかり読んでみたらあれこんな歌だっけ?と曲を一瞬忘れかけて曲を再生しながら歌詞を反芻した。
今まで聴いてきた彼らの曲の中では初めて味わう不思議な感覚だった。
アウトロもあっけらかんとしていて、なんか曲に翻弄されている内にどこかに置いてけぼりにされた気分。
あと数回聴けば自分の中に落とし込めるだろうか…
4.君と重ねたモノローグ
このアルバム唯一の日本語タイトル曲。
まさか演奏時間で「しるし」を超えるA面シングル曲が出てくるとは思いもしなかった。
(アルバム曲やB面なら「I’ll be」とか「1999年、夏、沖縄」の方が長いけど。)
ただアウトロを聴いたときにこの長い演奏時間に納得した。
ライブだったら本編かアンコールのラストに配置されて、このアウトロで桜井さんのMCが入って締める…という妄想が頭に浮かんだ。
5.losstime
前曲と打って変わって、演奏時間2分半というかなり短い曲。
というか、彼らの曲の中ではインストゥルメンタルを除いて最短じゃないか?
(と思って調べてみたら「So Let’s Get Truth」が2分なかった。)
歌詞を把握してタイトルの意味に納得。
切なさと怖さを同居させた口笛が脳裏に焼き付いている。
6.Documentary film
「Brand new planet」に続いてYouTubeで先行公開された曲。
上のMVは…とにかく観てくれの一言に尽きる。
「君が笑うと 泣きそうな僕を」の部分は最初は腑に落ちなかったが、zeroの対談を観て納得した。
サビを聴いて「Another Story」を連想したのは私だけだろうか…?
7.Birthday
「SENSE」でいう「fanfare」ポジションの曲。
1番のサビが少し控えめで、2番にかけて盛り上げていく流れがお気に入り。
大サビの歌詞を聴いて「蘇生」に通じるものがあるなと思った。
8.others
…マジか。
歌詞の全貌を把握してつい口を突いて出た。
CMだけではわからなかった歌詞の全貌が明らかになって衝撃を受けるのは「fantasy」も同じだったけど、今回の衝撃はまた質が違う。
これは聴く人を選ぶなぁ…
9.The song of praise
現時点で、本アルバムで一番好きな曲。
Zipで最初に流れたのを聴いてからずっとフルで聴きたいと思っていて、つい先日「ベストアーティスト」でフルが聴けたときは本当に嬉しかった。
歌詞は「Any」に通じるものがある。
「Any」ほどメロディのパワーはないけど、優しい曲調で寄り添う形で応援してくれる。
ただ今の心情としては、まだ試せるものは試したいし、挑戦できることは挑戦したい。
桜井さんよりは若いし、そこは許してくれますよね?
10.memories
おそらく「安らげる場所」以来のピアノとストリングスを主体としたスローバラード。
「安らげる場所」はたまに聴きたくなるときがあって、この曲も多分ふとしたときに聴きたくなって聴くようになるんだろうなと思う。
Cメロのハモリを含めたパートがお気に入り。
特典映像感想
ここ最近、ドキュメンタリー映像をそこまで真剣に観てなかったが、今回はすごく面白かった。
というか、映像観ている間ずっとニヤけっぱなしだった。
あまりたくさんのことは書けないが、印象的だったことを羅列していく。
まず、ロンドンでのレコーディングの発案者が田原さんだったことに驚き。
今回のレコーディングを通して、桜井さんがいろいろな意味での「終わり」を意識しており、田原さんもそれを感じ取っていたという。
それを思い出しながら話す田原さんの、思いやりと、そして寂しさも垣間見える表情がたまらなく好きだ。
28年間、メンバーを一切変えずに同じ4人で活動を続けられているのも、この映像を観れば納得だ。
特にそれがわかる終盤部分の4人のインタビューは「素敵」の一言に尽きる。
桜井さん「このアルバムで最後にしたい」って言ってるけど、「REFLECTION」のときと同じようにツアーやったらまた作曲意欲が沸いてさらっと曲作りにとっかかるんだろうな…
無理をして走り続ける必要はないけれど、Mr.Childrenの4人が納得する形で、無理のない範囲で活動し続けてくれたらと思う。
終わりに
いつもならアルバムに次のツアーの情報が同封されているが、今回はなかった。
さすがに今はツアーを敢行できる状態ではないから仕方がないが、欲を言えば配信形式でも今の彼らが奏でる曲を聴きたい。
せめてデビュー30周年の2022年にはツアーができる状況になっていてほしい…
最後に感謝を。
素晴らしいアルバムを、本当にありがとうございました。
END
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