本ブログでTeXが使えるようになったので、物理関係の記事も書こうと思ったのだが、
「いきなり物理の専門記事を書く前に、導入として私がいかにして物理の道に入ったか、その経緯を書いた記事でワンクッション置いたほうがいいんじゃないか?」
と思い至って書いているのが本記事である。
したがって、この記事は完全に自己満足で書く記事になるので、興味のない方は無理に読む必要はない。
私に興味をもって読んでくださる方がいらっしゃるなら、とても嬉しく思います。
すべての始まりはNHK特集だった。
そもそも、私が理系の道を志した大きなきっかけは、私が小学校低学年のときに父が見せてくれた一本のビデオテープだった。
そのビデオテープには、とある番組が録画されていた。
この番組、私と同年代で知っている人はまずいないと思う。
それもそのはずで、この番組が放送されたのは1987年(昭和62年)。
今の「NHKスペシャル」が「NHK特集」と呼ばれていた時代で、今から実に32年前の番組だ。
学生時代の父がこの番組を気に入り、録画してずっと保管していたものを私に見せたのである。
この番組で、地球が誕生する様子をCGで再現した映像が流れていたのだが、そのCG映像が私のお気に入りだった。
太陽の誕生から、微惑星の衝突、原始地球の誕生、マグマオーシャン、そして海の誕生までを描いた映像を、その他の取材映像や実験映像をすべて飛ばして何度も何度も観返した。
そこから私の中に宇宙に対する興味が芽生えた。
当時の宇宙関連の番組もよく観るようになり、自然と将来の夢も「宇宙飛行士」になった。
そこから数年が経ち、中学生になった頃には、宇宙飛行士の夢に執着しなくなったが、漠然と宇宙関連の学者や研究者になりたいとは思っていた。
そして高校入学を機に、私は完全に理系の道を進むことになる。
SSHへの配属
私が入学した高校は当時、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けていた。
知らない方に説明すると、SSHとは理系科目に特化した教育を受ける高校を文部科学省が指定する制度であり、その指定を受けた高校には理系科目の先進教育を実施するクラスが設置される。
そして私が入学した高校では毎年、SSHの海外研修旅行があり、その行き先にアメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)があった。
宇宙好きだった私はこれを志望理由に高校を受験し、めでたく合格。
念願のSSHクラスに配属された。
これが私の理系人生を決定づける選択になった。
高校2年のときに専攻を変える機会があったのだが、「文転(理系から文系に鞍替えすること)は負け組」という認識が強かった私には、文系に切り替えるという選択を全く考えていなかった。
そもそもNASAへの研修が高校2年だったので、ここで文転してしまったらこの高校に入学した意味がなくなってしまうというのもあった。
かくして、高校3年をSSHクラスで過ごした私は、自然と大学受験時も理系の学部学科を志望することになった。
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