一聞き惚れ
初めてこの曲を聴いたのは、この曲のCMだった。
目に飛び込んできたのは、曇天をバックに聳え立つ灰色の廃墟群、そしてその廃墟群に囲まれて演奏するB’zとそのサポートメンバーたち。
「軍艦島だ」
そして、 哀愁漂うストリングスが効いたサビが耳に飛び込んできた。
堕ちた。
気が付いたら、CMを食い入るように見ていた。
一目惚れならぬ一聞き惚れをしたのだ。
完全に虜になっていた。
その後、即行でシングルCDを買い、何度も何度も聴き倒した。
間違いなく、B’zの曲の中で、私が最も聴き込み、MVを観返し、脳内で再生した曲だ。
B’zっぽくない曲
上のMVを観てもらうとわかると思うが、この曲はB’zの中ではかなり異質な部類に入る曲だ。
「ultra soul」や「愛のバクダン」などのように、決して明るくノリの良い曲ではない。
暗めの曲調で、歌詞も重い。
だがその暗さが美しく、その重さに深さがある。
曲調は暗くハードだが、その中にあるストリングスが哀愁を漂わせていて非常に良い味を出している。
そして歌詞には否定的な言葉が並ぶが、文脈を辿るととても考えさせられる詞になっている。
おそらくどの曲よりも、他の人と解釈の仕方がわかれる曲だろう。
そして「人はバラバラな生き物」であることを身を以て知ることができるだろう。
この「アウトロー感」に私は惹かれたのかもしれない。
(同じ年に「イチブトゼンブ」が発売されて、そちらがあまり好きになれなかったのもあると思う。)
ライブでの「MY LONELY TOWN」
シングル曲とはいえ、ノンタイアップで知名度が低く、一般受けする曲でもないので致し方ない部分もあるだろうが、ぜひ私が生きている内に大きなツアーでもう一度披露してほしい。
収録情報
アルバム
・MAGIC
・B’z The Best XXV 1999-2012
ライブビデオ
・MAGIC(特典DVD)
・B’z LIVE-GYM 2010 “Ain’t No Magic” at TOKYO DOME
END
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