仕事中とある計算をしていて、最終的に4変数の連立方程式に辿り着いた。
そのうちの1つが、
これ、Mathematicaじゃないと無理じゃね?
て感じで、とても人間の手計算で解ける代物ではなかった。
で、期待薄と思いながらもMathematicaを無料で利用できる方法がないか調べたらあった。
と言うわけでオンライン上ではあるが、Mathematicaを無料で使う方法について記録しておく。
そもそも「Mathematica」って?
Mathematica(マセマティカ)とは、パソコン上で比較的簡単に扱える数式処理システムソフトウェアである。
いわば、パソコンで使える超高機能の電卓ソフトのようなものだ。
扱える関数(組み込み関数)の種類は約5000に及び、それらを組み合わせて独自の演算プログラムを、比較的簡単に作ることができるのが特徴だ。
ゆえに研究の現場でも多く利用されており、現に私も自身の研究でこのMathematicaには大いにお世話になった。
当然ソフトは有償で、大学生当時は研究室でライセンスを持っていたため利用できたが、卒業後は使えなくなってしまった。
そこそこしっかりした演算プログラムを複数作り、組み込み関数やグラフのプロット方法にだいぶ詳しくなっていたため、これで今後一切使わないのはもったいないなと思っていた。
そんな中で見つけた無料でのMathematicaの利用方法。
これを使わない手はないと思い、早速使ってみたところ、期待通りの働きを見せてくれた。
無料でMathematicaを使うための準備
と言うわけで無料でMathematicaを使うための手順を紹介する。
① Wolfram Cloudのサインインページにアクセスする。
② サインインページ左下の「Sign up for free」をクリックする。
③ サインイン用ID作成のページに移動するので、メールアドレス、名前、パスワードを入力し、「Create Wolfram ID」をクリックする。
④ Wolfram Cloudのトップページに移動するので、「New Notebook」をクリックする。
⑤ 新規のノートブックが開き、計算ができるようになる。
⑥ 登録したメールアドレスに、メールアドレス確認用のメールが届くので、メール内のリンクをクリックしてメールアドレス認証をする。
これにて、作業完了。
ちなみに、手順⑤の図の中に描かれているグラフは、2変数関数のマクローリン展開の例で示したグラフだ。
マクローリン展開の記事を作成中にこの利用方法を知ったので、途中からグラフ作成ツールに採用したのだ。
終わりに
これで今までExcelとTexで描いてきた図の作成が格段に楽になると思うと素直に嬉しい。
(というか3次元のグラフはMathematicaじゃないとまともに描けないし。)
いずれは、今までMathematicaでやってきたことをまとめて記事にしても良いかなと思う。
(Mathematicaのテクニックの備忘録にもなるし。)
END
コメント
大学の授業でMathematicaを使う予定の者です。
無料で使えるMathematicaは有償のMathematicaと比べて劣る点はありましたか?
下記リンクを参照ください。
https://support.wolfram.com/ja/49795