CADで描いた図面データは基本的にDWGかDXFの形式で保存される。
これらのファイルはCADソフト、もしくは専用のビューワでないと閲覧できず、機械設計者以外の人が図面を手早く確認したい場合には使い勝手が悪い。
かくいう自分もDWGファイルの扱いに苦労していた一人で、どうにか楽をしようとDWGファイルをPDFファイルに変換する方法を模索することにした。
結果、フリーソフトを使ってうまくPDFに変換できたので、本記事ではその方法を解説する。
1. 「DWG True View」のインストール
1. 下記リンクにアクセスする。
2. 「Windowsビューア」をクリックし、「今すぐダウンロード」をクリックしてフリーソフト「DWG True View」のインストーラアプリケーションをダウンロードする。
3. ダウンロードしたアプリケーションを開く。
4. インストーラ作成が完了するまで待つ。
5. インストーラ作成完了後に下図のウィンドウが表示されるため、「インストーラを実行」をクリック。
6. インストールの準備が整うまで待機する。
7. 利用規約同意画面が表示されるため、チェックボックスにチェックを入れて「次へ」をクリックする。
8. インストール先の指定画面が表示されるため、デフォルトのまま「インストール」をクリックする。
9. インストール完了まで待機する。
10. インストール完了後に下図のウィンドウが表示されるため、そのままDWG True Viewを開く場合は「開始」をクリックし、開かない場合はウィンドウを閉じる。
2. DWGからPDFへ変換
1. 「DWG True View」を開く。
2. PDFに変換したいDWGファイルをメイン画面上にドラッグアンドドロップする。
3. DWGファイルが読み込まれたら「印刷」をクリックする。
4. 下図のようなウィンドウが表示されたら、表示されている図面のみ印刷したい場合は「1シートの印刷を継続」をクリックする。
5. 各種印刷設定をしていく。
5-1. 「プリンタ/プロッタ」を「AutoCAD PDF (General Documentation).pc3」に設定する。
5-2. 「印刷スタイル テーブル (ペン割り当て)」を「monochrome.ctb」に設定する。すると「この印刷スタイル テーブルをすべてのレイアウトに割り当てますか?」と質問されるため「はい」をクリックする。
5-2. 「用紙サイズ」を適切なサイズに指定する。
5-3. 「印刷領域」を「図面範囲」に設定する。
5-4. 「印刷尺度」の「用紙にフィット」にチェックを入れる。
5-5. 「図面の方向」を適切な方向に指定する。
6. 一通り印刷設定が終了したら「プレビュー」をクリックして印刷プレビューを確認する。
7. 印刷プレビューに問題が無ければ、ウィンドウ左上の印刷ボタンをクリックする。
8. 名前と保存先を指定して保存する。
9. PDFが保存される。
終わりに
昔は図面は紙印刷だったから、昔の製品の図面データってCADデータの状態でしか残ってないんだよな(パソコン上で参照する機会がそもそも無いから)。
今は紙印刷をなくしてオンラインで完結してるから、この変換ができるのはかなり有難い。
できれば一括変化できるソフトがあれば一番良いんだが、欲は言わない。
また別の便利な方法が見つかったら紹介しようと思う。
END
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