前回
からの続き。
今回は、Mr.Childrenの代名詞と言っても過言ではない大ヒット曲3曲を紹介する。
もしかしたらMr.Childrenを全く知らない人でも、一度は耳にしたことがあるかもしれない。
innocent world
オリコンでの週間チャートで初めて1位を記録し、Mr.Childrenを名実ともに邦楽界のスターたらしめた名曲の1つだ。
最終的には、彼らのシングルでは3番目に高い193万枚を売り上げた。
紹介したいパフォーマンスは2つ。
1つは「”HOME” TOUR 2007 -in the field-」でのパフォーマンスだ。
このライブでは過去の名曲がこれでもか披露されたのだが、本編ではこの曲は披露されなかった。
そのままアンコールの1曲目が終わり「今回は披露しないのか」と思わせたところで、田原さんのイントロが流れ出す。
観客のボルテージは無論MAX、圧巻とはこのこと。
2つ目は「Stadium Tour 2015 未完」でのパフォーマンスだ。
このツアーからキーを下げてのパフォーマンスが主体になっていく。
最初は違和感があったが、何回か聴いている内になくなってしまった。
ハイライトは大サビの観客の大合唱。
大雨にも関わらず、その雨音を掻き消す大音量の合唱は画面越しでも鳥肌ものだ。
Tomorrow never knows
1994年発売の6thシングル。
Mr.Childrenのシングルの売り上げ枚数で歴代最高の276万枚を叩き出した。
おそらく、Mr.Childrenの中で最も有名な曲だろう。
正直、最初に聴いた中学生の頃は好きな方ではなかったが、最近になって身に染みてきている。
特に「Against All GRAVITY」で初めて生歌を聴いたときは感動しっぱなしだった。
大人になると曲の印象が変わる現象をまざまざと体感した、初めての曲である。
このパフォーマンスを選んだのには、かなり個人的な事情が絡んでいる。
この曲を初めて知ったとき、当時最も直近でこの曲が披露されたのは「”HOME” TOUR 2007 -in the field-」だった。
だが、このときはアレンジバージョンの演奏で、個人的にあまり好みではなかった。
いつか「今の」桜井さんが原曲バージョンで歌うところを見たい。
そう思い続けて4年、ついに「SENSE -in the field-」でこの曲が原曲通りに歌われた。
セットリストも相まって、画面越しではあるが、初めて鑑賞したときは感動しっぱなしだった。
今でも、原曲はほとんど聴かず、この曲を聴く際はこのパフォーマンスの音源ばかりを聴いている。
シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
1995年発売の9thシングル。
ノンタイアップながら181万枚を売り上げた、Mr.Childrenきってのキラーポップチューン。
しかし以前は桜井さん本人が「やりにくい曲」と公言しており、演奏頻度はかなり少なかった。
今でも、滅多にお目にかかれないレア曲と認識されており、人気度の高さも相まって披露された際の観客のボルテージは数段階アップする。
個人的ベストテイクは「ap bank fes ’12 Fund for Japan」でのパフォーマンス。
Mr.Childrenの単独ライブではないが、場所も時間帯も含め、このライブでのパフォーマンスが文句なしのベストテイクだと思っている。
演奏場所は淡路島。
1995年の阪神・淡路大震災の折、Mr.Childrenはこの曲のCD売上金と印税を全て震災の義援金に充てた。
それから17年の時を経て、その支援先での演奏が実現したわけだ。
そしてハイライトは演奏の後半。
Cメロの途中で、桜井さんが空を指さす。
そこには夕陽に照らされ明るく輝く虹。
このできすぎた演出には感服するしかなかった。
この人たち、持ってるものが違うと。
下記に続く。
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