前回
の続き。
注意点
本書を購読するにあたって、いくつか注意点がある。
1つ目は前回の記事でも述べた通り、本書における投資は「貯蓄ができる人」を対象にしているということ。
3000円投資でお金を増やすことはできるが、その増やしたお金で赤字の家計を黒字にしたり、借金を返済することを目的とはしていない。
(そもそもこれらの行為は「投資」の目的として不適である。)
3000円投資の目的は、(例え現在の貯蓄が0であっても)貯蓄体制が整った人が少しずつお金を増やし、将来を豊かにするためのお金を作ることである。
そのため、その貯蓄体制が整っていない場合は、家計を見直して支出を減らしたり、夫婦の場合は共働きを検討するなど、家計を黒字化することに専念するべきである。
私は運良く、すでにこの貯蓄体制を確立した生活を送っているため、すぐに3000円投資生活を実施できる状況であった。
このことも、私が投資の開始に踏み切った大きな要因である。
2つ目の注意点は、長期投資を前提にしていることである。
最低でも5年、長いと10年は同じ金融商品を運用し続けることになる。
そもそも3000円投資は「将来を豊かにするためのお金を作ることが目的」であるため、即時ハイリターンを求めるものではない。
運用期間が長くローリターンだが、その分ローリスクでお金を増やせることがメリットだ。
3000円投資を始めたからと言って、すぐにまとまったお金が手に入るわけではない。
3つ目は、1000万円貯めるには月3000円では足りないということ。
厳密に言えば、月3000円で1000万円を貯めることは不可能ではないが、この場合70年以上の年月が必要となってしまう(複利回り3%として概算)。
本書では8年で1000万円貯蓄した実例が紹介されているが、この事例では月3000円の投資額を、途中で数万円に増額している。
本書冒頭の「数年で数百万の貯蓄に成功した」という事例紹介だけを見て、「3000円だけで数百万貯まるんだ」と早とちりしないように。
本書にも明記されているが、3000円投資生活は、投資を始める「きっかけ」に過ぎないのである。
終わりに
だが初期投資に関連しない箇所は精読していないため、時期を見て読み直そうと持っている。
本書をきっかけにとうとう投資生活を開始したわけだが、どうなるだろうか。
変な欲を出さずにコツコツと積立を継続できるのか、正直心配なところではある。
早いところ、投資のルールを決めた方がよさそうだ。
END
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