【UNIQLO LifeWear Day Tokyo】テニス界のレジェンド国枝慎吾とロジャー・フェデラーを観てきた感想③

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オープニングセレモニー

 オープニングセレモニーを前に、司会者から「東北ユースオーケストラ」の紹介が。

 東日本大震災の被災県である岩手、宮城、福島の団員で編成されたオーケストラとのこと。

 音楽監督は坂本龍一が務め、今回のチャリティーマッチにビデオレターも送ってきた。

 今回、その弦楽器の団員メンバーが訪れ、オープニング前に演奏を披露した。

 どこかで聴いたことがある音楽だったが、題名はわからなかった。
 (坂本さんの曲?)

 

 オーケストラ団員による演奏後、オープニングセレモニーが開幕。

 アンバサダーたちがコートに集まると、まずは台風19号での犠牲者へ黙祷を捧げた。

 

 その後、代表者あいさつ。

 まずはユニクロのボス、柳井正取締役。

来てたんか。

 アンバサダー1人1人にお礼を述べ、あいさつが終了。

 

 次に日本テニス協会の山西健一郎会長があいさつし、最後にアンバサダーを代表してフェデラーがあいさつ。

 その後、アンバサダーの写真撮影をしてオープニングセレモニーは終了。

車いす男子シングルス:国枝慎吾 vs ゴードン・リード

 まずは1セットマッチの車いすテニスシングルス

 国枝さんのサーブでスタート。
 しかし、リードに攻め立てられていきなりブレークを許してしまう。

 しかしここから国枝さんが巻き返す。
 次のゲームですかさずブレークバックをすると、続く2ゲームも奪取しゲームカウント3-1に。

 さぁここからリードがどうやって巻き返すか、と思っていると、両者がネットを挟んで握手。

あれ?終わり??

 30分と経たない内に車いすテニスシングルスが終了してしまった。

 

 車いすテニスでも、1セットに取るゲーム数は普通のテニスと同じである。

 確かに時間は予定されていたプログラムより押していたため、時間調整のために5ゲームマッチに変更されたのかもしれない。

 だが、そういった類のアナウンスは私が記憶している限り一度もなかったように思う。

 個人的にはもう少し2人の対戦を見たかった。

男子シングルス:ロジャー・フェデラー vs ジョン・イズナー

 車いすテニスの後は、本日のメインディッシュの男子シングルスである。

 その男子シングルス開催直前、司会者と主催者が現れた。

この後いよいよ男子シングルスですが、その前に主催者の方からあいさつがございます。

と始まった主催者あいさつ。

 その内容は、今回フェデラーの対戦相手として来日してくれたイズナーに関することだった。

 ユニクロと契約していない、さらには突然の申し出にも関わらず今回の来日を快く引き受けてくれたこと。

 さらには、近いうちに第2子となる赤ちゃんが誕生することを発表した。

うわぁ。
これ絶対にフェデラーびいきの会場に対する牽制だわぁ・・・

 今回、会場全体がフェデラー推しなのは目に見えてはっきりしていたし、このままだと一方的にフェデラーだけが応援される状況になりかねないと判断したのかもしれない。

 だが、我儘を言ってイズナーに来て「もらった」側のユニクロとしてはそれでは申し訳が立たないということで、ここでワンクッション置くことにしたのだろう。

 実際、この主催者あいさつが功を奏し、会場は一気に祝福ムードに包まれた。

 

 だが、私は内心穏やかではなかった。

他のスポーツと同じように、テニスにも推しの選手というのはファンなら多くの人が持っているし、ましてやフェデラーは競技の枠を超えて世界中から愛されているテニス選手。
どこの国だろうが、どの会場だろうが、フェデラーが行くところはすべて彼のホームになると言ってもいい。
でも、だからと言って、テニスファンは一方的に自分の推しの選手をひいきにして応援したりはしない。
相手選手の良いプレーには惜しみなく拍手を送るし、どちらが勝利しても勝者はしっかり称える。

ましてや今回はチャリティーマッチ。
選手も楽しんでプレーするような試合で、一方的に片方の選手をひいきにして応援するなんてことはしない。
テニスファンをバカにすんな。

 

 試合開始前はそんなモヤモヤを抱えた私だが、いざ試合が始まると、そんなモヤモヤはすぐに消し飛んでしまった。

 いや、フェデラーとイズナーが吹き飛ばしてくれたと言う方が正しいだろう。

 

 イズナーはとにかくサーブだ。 

 190センチの身長から繰り出されるサーブは弾丸そのもので、後方の座席まで響く破壊的な音は衝撃的だった。

 そしてスマッシュともなれば、いとも簡単に観客席までボールを届かせた。

 

 しかし、フェデラーはその上を行った。

 弾丸サーブを超人的な反射神経でバックスライスで容易く返球し、しかもそれをイズナーの足下に落とす。
 そして甘くなった返球をバックハンドのダウンザラインであっさりと得点に結びつけてしまう。

 ラリーになると際どいコースをついてイズナーを左右に振り、甘い返球を予知するとすぐにネットに出てボレーでポイントを奪う。

 サーブでは、サイドの際どいコースに1stサーブを次々に決めてリターンを許さない。

 逆にイズナーが前に出ようものなら、足元やサイドにボールを返球してイズナーのミスを誘い、クロスへのスーパーショットも見せた。

 

このおじさん、本当に人間かよ…

 もう何度目を見開き、ため息を漏らしたことだろう。

 特に今回は、バックハンドのキレが半端じゃなかったように思う。
 フォアハンドも威力絶大だったし、チャリティマッチとは言え、実際の試合と同じように準備してきてくれたのだろうかと思うと嬉しくなった。

 時節、子どもたちのロジャーコールに笑顔で答える場面もあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 

 終わってみれば、6-3,7-6(7-3)のストレートでフェデラーが勝利。
 第2セットこそブレークできずにタイブレークに持ち込まれたが、最後はサービスエースで試合を決めた。

クロージング

 試合後は両者にインタビュー。

 ここで、フェデラーからサプライズが。

フェデラー
フェデラー

来年のオリンピックで必ず戻ってきます。

 ワアアアーーー!!

 今まで、東京オリンピックに関して自らの口からは何も言及してこなかったフェデラー。

 ぶっちゃけ、発表するならここかもしれないと思ってはいたが本当に発表してくれるとは…

 本当に出場できるかどうか来年の体調とコンディション次第だろうけど、もし出場できるなら絶対金メダルをと獲得してもらいたいし、そのための応援は惜しまない。

 フェデラーがゴールデンスラムを東京で達成する。

 日本のフェデラーファンにとって、これ以上最高なことはない。

 

 両者のあいさつが終わった後、サインを求めるファンに対応するフェデラーを見ながら会場を後にした。

終わりに

 エキシビジョンマッチとは言え、迫力満点の試合を観戦できたので私としてはかなり満足のイベントだった。

 ただ、イベント開始後のタイムスケジュールを会場に入るまで確認できないのは、特に遠方から観戦しに来た人を困らせたのではないだろうか。

 確かにテニスの試合は時間が読みにくいからスケジュールを確定できないのはわかるが、それならそれで「タイムスケジュールはイベントの進行度によって前後する可能性があります」と一筆添えた上で、予定のスケジュールを公表すれば良いだけの話。

 公表できないならできないで、その理由を発表した方が良いと思った。
 (発表できない理由だったのかもしれないが、どんな理由なのか見当がつかない。)

 

 東京オリンピックのチケットは逃したから、おそらく現役のフェデラーを日本で見る機会はこれが最後になると思う。

 フェデラーが日本に来てくれたことに、ただただ感謝。

 

 ありがとう、ロジャー。

 

 END


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