【引越】物件探しから入居までの流れ

備忘録

 結婚を機に、今まで住んでいたアパートから別のアパートへ引っ越すことに。

 物件探し、引っ越し業者手配、行政手続き、インフラ手続等自分で初めて進めたものが多く、反省点もあったため、本記事に記録として残しておく。

 本記事は私個人の実体験の記録であり、全ての引越作業において本記事の内容が当てはまるわけではありません。
 あくまで参考資料として閲覧頂きますようお願い致します。

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ケース

 今回書く記事は、あるアパートで一人暮らしをしていた男性が、結婚を機に同じ都道府県内の別のアパートに引っ越すまでの流れをまとめたものである。

スケジュール

 引越当日を基準としたスケジュールは下記の通り。

時期タスク
3ヶ月前~1ヶ月半前物件探し
1ヶ月半前物件決定、先行申込
審査通過
引越業者選定
1ヶ月前物件内覧、旧居退去連絡
契約、引越用梱包材注文
3週間前引越用梱包材到着、荷造り開始
家電、家具検討開始
2週間前物件鍵受取、鍵動作確認
転出届提出(役所)、転居届提出(郵便局)
水道停止手続き(水道局)、電気解約手続き(東京電力)、ガス解約手続き(東京ガス)
NHK住所変更手続き(東京ガス)
旧居火災保険解約手続き
引越業者予約
1週間前家電購入(洗濯機、冷蔵庫、シーリングライト)
家具購入(フローリングマット、カーテン、ダイニングテーブル)
前日荷造り完了、清掃
引越1日目荷物運び出し、旧居退去
新居家電設置(洗濯機、冷蔵庫、シーリングライト)
引越2日目荷物運び入れ
転入届提出(役所)、運転免許証住所変更手続き
2日後ガス開栓手続き(プロパンガス)
6日後水道利用開始手続き(水道局)

 いくつかおかしい部分があるが、それは後々詳しく回想していく。

物件探し

 正式な婚約後、結婚式の挙式時期をある程度決め、そして同時期に同棲を開始することにした。

 2人でリモート通話等を重ねながら物件の条件を決め、条件に見合った物件をそれぞれ漁って報告、結果を共有して条件を見直し、再び物件を探し直す、といった感じで進めていった。

 最終的には

家賃:夫婦の月収の3分の1以下
立地:2人の職場の中間地点かつ最寄駅から徒歩圏内
間取り:2LDK以上
日当たり:南東~南西の間
バストイレ:別
洗濯機置き場:有
セキュリティ:オートロックおよびTVインターフォン付

を最低限満たす物件を探すこととなった。

物件決定

 先に書いておくが、どの段階においても仲介業者等の不動産業者の元へ出向く場合は、ボイスレコーダー等で業者とのやり取りを記録しておくことをお勧めする。
 業者の発言と実態とで齟齬があった場合に決定的な証拠となり、トラブル時にこちらに有利に話を進めるための材料となる。

 物件を探す中、奥さんが物件探しもサービスとして請け負っている仲介業者を探し出してきた。

 一度不動産関連の人間の話を聞いた方が良いかもしれないと思っていた矢先の提案だったため、ちょうど良いタイミングと思って予約してもらい、情報を仕入れる目的で仲介業者のオフィスに向かうことに。

 

 訪問当日、上記に挙げた条件を担当者に伝え、いくつか物件をリストアップしてもらった。

 すると、ちょうど良いと思われる物件を発見。

 最初にその物件を見たとき

こんなピッタリな条件の物件、今まで調べていた中で引っかかっているはずだけどな…

と思って今まで調べてきた物件のリストを確認したが、その物件だけは見つけられていなかった。

 物件の前住人がかなり最近(前日とか)に退去届を出したのか、はたまたネット上では出回らない物件だったのか、実際のところはわからないが、自分はこの時点でほぼその物件で固まっていた。

 その場で物件の室内写真、周辺施設(スーパー、コンビニ、病院など)との位置関係、ハザードマップ等の気になる部分は具に確認し、奥さんの同意も得たところで、この物件に先行申込することに決めた。

先行申込
 本来であれば物件の内覧をしてから契約となるが、今回は内覧前に先行申込という形で入居の意思表示をしておき、その後内覧をして正式に契約、という流れだった。
 内覧後に契約しないという選択は可能か確認したところ、これまで確認した事項以外の事項で決定的な齟齬がある場合は申込解除が可能とのことだった。
 例えば、廊下やドアの寸法は内覧時にしか確認できないため、手持ちの家電が廊下やドアを通らないような場合は、上記の齟齬に該当するため申込解除が可能とのことだった。
 もちろん、全ての物件でこのような形での解除が可能とは言えないので、実際に業者に確認を取ることをお勧めする。

 

 ただ全く不満が無かったわけではなく、下記2点が不満点としてあったが、これ以上の物件はもう見つからないだろうと踏んで妥協することにした。

プロパンガス
 基本料金に加えて従量料金がかかり、都市ガスに比べて割高。

現状の契約開始日が内覧可能日の2週間後
 自分としては住居の二重契約による無駄な家賃の発生を避けたかったため、契約開始日と入居日(引越日)をなるべく近い日に設定したかった。
 (二重契約自体は法律違反ではない。)
 しかし、
 ・物件の内覧が可能な日(前住人の退去日の翌日)の2週間後が契約開始日となっている。
 ・旧居の退去手続きから1ヶ月以内の退去が基本的に認められていない。
ことから、物件の内覧をしてから退去手続きをした場合、どうしても2週間は二重契約の状態となってしまう。
 先行申込の段階では契約開始日が1ヶ月後だったため、この段階で退去手続きをしてしまえば理想通りのスケジュールで進められる。
 しかし、万が一内覧時に決定的な齟齬が見つかった場合、その齟齬を許容して契約するか、どうしても許容できない齟齬の場合は旧居の退去手続きを取り消す必要があるが、旧居の次の入居予定者が申込をしている場合は退去手続きの取り消しはできない。
 これらのリスクを負って先行申込の段階で退去手続きをするのは危険と判断し、2週間の二重契約を許容して、内覧をしてから退去手続きへ進むことにした。
 後々この判断が、結果として功を奏することになる。

 

 先行申込時にはWEB上で入居申し込みをし、その際に契約人情報の入力、運転免許証や保険証のアップロード、引き落とし用のクレジットカードの情報登録などを実施。

 そして、WEB申込完了後に入居初期費用を提示され、その中に含まれる仲介手数料約10万円をキャッシュで支払うよう要求された。

 …今ここで切り出す話か?

いや現金で10万円なんて持ち合わせていませんよ。

そもそも最初は申込するつもりでここに来たわけではないんですから。

担当者
担当者

キャッシュカード等は持ち合わせていませんでしょうか?

クレジットカードしか持っていませんよ。
と言うかなぜ先行申込をする前の段階で現金が必要だということを言わないんですか?

WEB上で申込を済ませた後に言う事ではないですよね?

10万円なんて現金で普段持ち歩く額じゃありませんし、普通は事前にやり取りを確認する額ですよね?

 幸い、奥さんがキャッシュカードを持っていたことで事なきを得たわけだが、明らかに担当者の話を切り出すタイミングが悪かった。

 もしWEB申込前に現金10万円が必要だという話をしていれば、その時点で奥さんに現金を下ろしてもらい、同時並行で自分がWEB申込をする形で時間の節約ができた。

 このとき、自分はこの担当者に嫌な予感を覚えたわけだが、後々それが的中することになる。

 この日は仲介手数料の支払いを済ませ、正式な契約開始日と最短での内覧可能日が決定次第連絡を入れてもらうことを確認して終了。
 (申込取消となった際に仲介手数料が全額返還されることも確認済み。)

 その後1週間の間に、契約開始日、内覧可能日、審査通過の連絡が入り、物件内覧に進むことになった。

連絡によると、

契約開始日
 前住人の退去後の住居の状態をチェックし、リフォームに要する期間を見積もって決定。

内覧可能日
 前住人の退去日の翌日。

とのことだった。

内覧・契約

 先行申込から約2週間後、実際に物件を訪れて内覧。

 内覧前に少し時間を取って、最寄り駅周辺と物件周辺の状況も確認。

 内覧時は収納の大きさ、トイレやシャワー等の水の出、隣の部屋の間取りとの位置関係を確認。

 また室内だけでなく、ゴミ集積所の状況や掲示板等を確認し、周辺環境と合わせて治安に大きな問題は無さそうだと判断。

 この場で契約の意志を示し、翌週に契約することになった。

 またこの時点で担当者に、重要事項説明書が完成したら事前にメールで送信するよう要請した。
 (契約時までに内容を確認し、不明点を洗い出しておくのが狙い。)

 また内覧日に契約することを決めたため、その日のうちに旧居の退去手続きを実施した。

 この時点で、引越日が確定した。

 

 内覧から1週間後に仲介業者のオフィスにて物件を契約。

 契約時には契約者の認印と、所有している車の車検証のコピーを持参。

 各種契約書、重要事項説明書の説明の後、質疑応答を挟んで契約書にサイン。

 またこの際にインフラに関する説明もあり、電気とガスについては利用開始に際しての手続きは不要で(管理会社の方で手続きを済ませる)、入居したらすぐに利用できる状態になっているとのことだった。

 また契約開始日も決定し、新居の鍵の受け渡しも契約開始日以降から可能とのことだったため、なるべく引越当日までに新居内でできる作業を進めるために、受渡日を契約開始日に決めて終了。

 その翌日に仲介手数料以外の入居初期費用を振り込んだ。

引越業者選定・荷造り開始

 新居の先行申込から契約までの間に同時並行で、引越業者の選定と荷造りを開始していた。

 引越業者に関しては、自分が一人暮らしで大型家電は部屋に据え置きのため、通常の引越よりも費用を抑えられる下記の単身引越サービスを利用することにした。

 上記サービスでは料金シミュレーションが可能で、同時に現在の手持ちの家財量がサービスの許容範囲に収まるか否かを確認することもできる。
 (仮に許容範囲を超えても、超えた分は別料金で宅急便で輸送可能。)

 実際にシミュレーションしたところ、どうにか家財量が許容範囲に収まりそうだったため、本サービスを利用することに決めた。

 ただし、このサービスでは1日の内に運び出しと運び入れが出来ず、最短で運び出しの翌日に運び入れとなるため、旧居の退去日はビジネスホテルで一泊し、翌日に新居に荷物を運び入れることにした。

 

 ただし上記サービスでは梱包材の無償提供をしていないため、下記梱包材一式を注文し、到着次第可能な部分から荷造りを開始した。

鍵受け取り・寸法確認

 契約開始日に、仲介業者のオフィスを訪れ、鍵を受け取った。

 その日の内に、鍵の動作確認、通電確認、部屋のリフォーム状況の確認のために新居を訪れた。

 また、廊下やドア、洗濯機パン、冷蔵庫設置場所、窓の寸法を確認し、洗濯機、冷蔵庫、カーテンのサイズを決める基準にした。

引越前の行政およびインフラ手続き

 引越当日の2週間前から、引越前の行政手続きとインフラ手続きを開始。

 まずは役所で転出届を、郵便局に転居届を提出。

 

 転出届は役所で用紙を貰い、その場で書いて提出。
 転居日(引越)と転居先の住所を記入するため、転居先の住所がわかるものを持参すること。
 印鑑は使わなかった(おそらく自筆で署名が出来ればOKと思われる)。

 また身分証明書としてマイナンバーカードを持っていったところ、転出証明書がマイナンバーカードに書き込まれる「特例」での届出扱いになり、紙での証明書発行はなかった。

 印鑑登録の抹消は自動で行われるため、何もしなくてよいとのことだった。

 

 また転居届は、下記サイトからWEB上で提出した。

 

 続いてインフラ関連の手続きを実施。

 水道はLINE上で停止手続き。

 電気ガスについては引越先での手続きは不要なため、WEB上で解約手続きのみ実施。

 またガスの解約手続きと同時に、NHK住所変更手続きも可能であることがわかったため、ついでにこちらも手続きすることにした。

 

 また旧居の火災保険は退去手続きとは別に解約手続きが必要だったため、その手続きもついでに実施した。
 (引越先でも継続利用することは可能だったが、新居では既に別の保険が用意されていたため解約することにした。)

家電・家具購入

 引越当日1週間前に家電と家具を購入。

 

 まずは家電。

 洗濯機は洗濯機パンのサイズ、排水口の位置、蛇口までの高さ、搬入経路の寸法を考慮し、乾燥までできるものを購入。

 冷蔵庫は今後の引越に対応できるよう両開きタイプのものを採用。

 また照明は自前で用意する必要があったため、手持ちで足りない分のシーリングライトを購入。

 さらに今回の物件はインターネット常設だったが有線LANポートしかなかったため、Wi-fiを飛ばすためにWi-fiルーターとルーターと同じメーカーの中継器を購入。

 これらは引越当日に新居に届くように手配した。

 

 続いて家具。

 フローリングの寸法に合わせてフローリングマットダイニングテーブルセットを購入。

 また窓のサイズに合わせてカーテンを購入。
 (窓のサイズに対するカーテンのサイズの選び方は多くのサイトで解説している。例として下記サイトを示しておく。)

荷造り・清掃

 ここからは荷造りの話。

 最初に梱包材一式を購入したことは先述の通りだが、荷造りを始めて見ると最初の一式では梱包材が足りないことが判明し、追加で下記と同じサイズのダンボールの5枚セットを注文した。

 

 布団は布団袋に入れ、剥き出しで運び出すもの以外は全てダンボールに詰め込んだ。

 衣装ケース、ラグ、座布団、トースター、座椅子、本棚、ローテーブル、物干し竿、ラック類、ブラシ類は梱包せずそのまま運び出すことに。

 衣装ケース、トースター、ラック類など扉がついている物はガムテープで固定。

 風呂用チェア、風呂桶、トイレブラシは処分した。

 貴重品類、精密機器類(外付けHDDなど)は手持ちのリュックやスーツケースに入れ、自分の手で直接新居まで持ち込むことにした。

 

 引越前日には休みを取り、室内と水回りを清掃。

 布団以外は全て梱包し、引越当日を迎えた。

引越1日目

 起床後すぐに布団を梱包

 

 午前中に引越業者が来訪し、荷物を運び出し

 荷造りを進めると思ったよりも家財量が多く、もしかしたら許容範囲を超えるかもしれないと思ったが、スタッフさんがうまく許容範囲内に収めてくれた。

 運び出しが完了すると、運び出した荷物の確認と料金の支払い(クレジットカード可)を済ませて終了。

 その後、室内を一通り点検して物が残っていないことを確認。

 部屋に鍵を掛け、入居時に受け取った鍵を全て郵便受けに入れ、お昼頃に旧居を退去した。

 

 退去したら、手持ちの荷物を伴って直接新居に入り、まずはコンビニのサンドウィッチとパンでお昼ご飯。

 腹を満たしたらカーテン、フローリングマット等の家具の設置を開始。

 設置作業中に、家電の設置業者を迎え入れ、冷蔵庫と洗濯機を設置

 また宅配便でシーリングライトとWi-fiルーター、中継器も届いたため、これらの設置も実施した。

 

 引越1日目はここまでとし、予約していたホテルで一泊した。

引越2日目

 2日目は午前中に引越業者を迎え入れ、荷物の運び入れ

 

 その後まず役所に出向き、その場で転入届を記入して提出。

 さらにマイナンバーカードの住所欄変更印鑑登録手続きを実施した。

 最後に新しい住民票を貰って役所を後にし、お昼を挟んで警察署へ。

 住民票を提出して、免許証の住所変更手続きをした。

 

 ここまでで、早急に対処するべきタスクは全て片付いたはずだった。

 

 新居に戻り、家電、家具の設置作業を終わらせ、ひと段落ついたところで、試しにお湯を沸かしてみることにした。

 が、給湯器のスイッチが入っても、シャワーからはお湯どころか水すら出てこない。

 まさかと思ってガスメーターを確認すると「閉栓」の表示。

マジかよ…

 即刻仲介業者に電話。

一つ確認させてください。

ガスに関しては入居者側の手続きは不要で、入居した段階で既に使える状態になっている。

この認識は合っていますか?

 

担当者
担当者

はい。
そのようになっているはずです。

本日ガスメーターを確認したところ「閉栓」の表示になっていて、実際はガスが使えない状態です。

事前の説明と違いますがどういう事でしょうか?

担当者
担当者

え、そうなんですか…
申し訳ございませんが、管理会社に直接ご確認頂けないでしょうか?

 いやそこはあなたが確認してくれよ言いたくなったが、下手に向こうに任せるよりは直接訊いた方が確実だと思い、こちらから管理会社に確認を取ることにした。

一つ確認させてください。

仲介業者から、ガスに関しては入居者側の手続きは不要で、入居した段階で既に使える状態になっていると訊きました。

この内容は事実でしょうか?

管理会社
管理会社

いえ、電気に関しては確かにお客様のお手続きは不要ですが、ガスに関しては全ての物件でお客様に開栓手続きを実施して頂くことになっております。

 はい犯人確定。

 すぐさまガス会社に連絡を入れて開栓手続きの予約を取り、仲介業者にクレームを入れた。
 (本気で人生初のクレーム電話を入れたかもしれない…)

 既にこの時点で夕方で当然この日の内に開栓手続きは出来ず、平日も会社から帰宅する頃には開栓手続き可能な時間を過ぎているため、結局休日に開栓手続きをすることになった。

 それまでの間、風呂に関してはポットと鍋を総動員(コンロはIHなのでお湯は沸かせた)させて、湯船の1/4程度までお湯を張って湯あみで切り抜ける羽目になった。

教訓
生活に直結するインフラ手続きに関しては、仲介業者の話を鵜のみにせず必ず管理会社にも確認を取るべき。

(今になって考えると、閉栓はともかく開栓は危険を伴う作業で、取扱説明の義務もあるだろうから、立会い不要でガスが使えるなんてことはあり得ないのだけど。)

その後

 引越から2日後にガスの開栓手続きをし、晴れて無事に風呂に入ることが出来るようになった。

 また、LINEで水道の利用開始手続きをし、インフラ関係の手続きは全て終了。

 その後は奥さんを新居に迎え入れ、折を見て必要な家具、家電を揃えていった。

 また銀行やクレジットカード等の住所変更、Amazon、楽天等WEBサービス関連の住所変更手続きも適宜進めていった。

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終わりに

 引っ越してから1ヶ月以上が経過し、ようやく新居での暮らしが落ち着いてきた。

 初めて全て自分で手配した引越で失敗もあったが、教訓として次回に活かせれば良しとしたい。

 次回の引越でこの記事が役に立ってほしい…

 

 END

 

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