概要
つみきは伊御に純真で真っすぐな恋心を抱きながらも、素直になれずつれない態度をとってしまう。
そんなつみきのいじらしさに、周囲がニヨニヨしながら応援するのがお決まりの流れだ。
2012年にはアニメ化もされた本作品。
最近は原作の刊行間隔が長くなっているが、伊御の心情にも変化が現れ始めており、今後注目したい作品の1つだ。
主要登場人物
御庭 つみき(みにわ つみき) CV:大久保瑠美
本作のメインヒロイン。
伊御のことが好きだが、恥ずかしさの方が勝ってしまい、動揺したり素直になれないことが多い。
決して快活な性格ではないが、伊御や姫には確かな信頼を寄せており、真宵や榊には若干の疎ましさを感じつつも気の置けない間柄である。
音無 伊御(おとなし いお) CV:岡本信彦
つみきが想いを寄せる男子高校生。
しかし筋金入りの鈍感であり、つみきの想いに全く気付けずにいる。
お手本のような紳士であり、時節ロマンティックな発言をしては女性陣をKOさせる。
ぶっちゃけると、このロマンティストな伊御は個人的にあまり好きではなく、本作における唯一の不満点である。
春野 姫(はるの ひめ) CV:福原香織
つみきと伊御の同級生。
絵に描いたようなドジっ子だが、料理などは難なくこなすため絶対的なドジ属性ではない。
基本的に敬語で話す謙虚な性格で、誰にでも分け隔てなく接する優しさを持つ。
どうやったらこんなに良い子に育つのか、ご両親にご教授願いたいくらいだ。
片瀬 真宵(かたせ まよい) CV:生天目仁美
つみきと伊御の同級生。
元気が取り柄のトラブルメーカーだが、人懐っこい性格で憎めない子。
突拍子もないものを次々に作り出す発明家だが、学業成績は芳しくない様子。
伊御との仲をからかってつみきから鉄拳制裁を食らうことが多いが、つみきのことは姫や榊とともに本気で応援している。
戌井 榊(いぬい さかき) CV:浅沼晋太郎
つみきと伊御の同級生。
真宵と並ぶトラブルメーカーだが、どちらかと言えば真宵が引き起こした災難を一身に受ける苦労人の役回りの方が多い。
伊御の幼馴染であり、伊御の意図を一瞬で汲み取って連係プレーを取ることもある。
伊御とともに面倒ごとを進んで引き受ける器量を持つ快男子である。
私見
「仲良し5人組」と言えば「ドラえもん」「ケロロ軍曹」などいくつかの作品が思い浮かぶだろうが、私が思う最も素敵な5人組はこの子たちだ。
この5人は決して似た者同士ではない。
だが、形は違えど、それぞれがそれぞれに対して確かな思いやりを持ち、互いに尊重し合っていることが作品を通じて読み取ることができる。
この5人は一種の完成形であり、1人でも欠けたらダメなのだ。
「この5人の仲間に加わりたい」などと言うつもりは毛頭ない。
ただ、この作品の世界に入って、遠くからこの5人を暖かく見守る存在になりたいと願ってしまう。
終わりに
自分が死ぬまでに完結してほしい作品というのはいくつか存在する。
だがこの作品に関しては、「つみきと伊御が結ばれる」のは死ぬまでに見たいが、完結はしなくても良いと思っている。
結ばれた後もこの2人はずっと見守りたいし、十分作品としても成り立つのではないかと思う。
(イメージとしては、松本ぷりっつ先生が「うちの3姉妹の長いエピローグ」として位置付けている「ぷりっつさんち」のような感じで。)
異識先生のライフワークとして、無理のないペースでゆるく続けてもらえたらとても嬉しい。
END
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